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検査の種類と解説

当社で取り扱っている検査をわかりやすく解説します。
疾患の種類、症状、感染経路、治療法など、正確に把握することが治療と予防の第一歩です。

B型肝炎

B型肝炎の原因・感染経路

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)感染によっておこる肝臓の病気です。
B型肝炎ウイルスへの感染は、 B型肝炎ウイルスに感染した血液等に接触した場合に、感染を起こすことがあり、一過性の感染で終わる場合と、そのまま感染している状態が続いてしまう場合(この状態をキャリアといいます)があります。
また、経過の違いから、急性肝炎と慢性肝炎があり、急性肝炎は稀に劇症化する場合もあることから注意が必要です。 キャリアになると慢性肝炎になることがあり、そのうち一部の人では肝硬 変や肝がんなど命に関わる病気を引き起こすこともあります。

B型肝炎の症状

急性感染期には、ほとんどの人に症状は現れません。しかし、中には、皮膚や眼球結膜の黄染(黄疸)、褐色尿、激しい倦怠感、悪心、嘔吐、腹痛などの急性症状が、数週間続く人もいます。急性肝炎の一部の人は、死に至るような急性肝不全(劇症肝炎)に進展することがあります。
また、B型肝炎ウイルスは、一部の人で慢性的な肝臓への感染(慢性肝炎)を起こし、後に、肝硬変や肝がんに進展することがあります。

持続感染(慢性化)のリスクのある人

B型肝炎ウイルスの感染が慢性化する可能性は、感染した年齢に依存します。6歳未満でB型肝炎ウイルスに感染した小児で、最も感染が慢性化しやすいようです。

幼児と小児
1歳以下で感染した乳児の80%から90%で感染が慢性化します。
6歳未満で感染した小児の30%から50%で感染が慢性化します。
成人
成人時に感染した健康人でも、5%未満は慢性化します。
慢性化した成人のうち20%から30%は肝硬変や肝がんへと進展します。

B型肝炎の治療

急性B型肝炎に、特別な治療法はありません。
そのため、治療は、症状の緩和と、嘔吐や下痢で失われた体液の補正を含めた十分な栄養バランスの維持を目的として行います。
慢性B型肝炎には、経口の抗ウイルス薬による薬物療法が可能です。治療は肝硬変への進展を抑制し、肝がんの発生確率を下げ、長期の生存を向上させます。

B型肝炎の予防

感染を予防するためには以下のポイントを守ることが重要です。

  • 血液や分泌物に注意
    血液や分泌物がついたものは適切に処理し、流水で洗い流すか捨てましょう。外傷や皮膚炎、鼻血などがあれば、自分で手当てをする際にも注意が必要です。
  • 個人専用の日用品を使う
    カミソリや歯ブラシなどの日用品は他人と共有せず、自分専用のものを使用しましょう。
  • 性行為の際はコンドームを使用
    性行為による感染もありますので、コンドームを着用することを忘れないようにしてください。
  • 母子感染を防ぐ
    妊婦が感染している場合、出生後すぐに適切な処置を行い、子供への感染を防ぐ必要があります。
  • 予防接種
    B型肝炎ワクチンを受けることで感染を予防できます。成人も予防接種を検討しましょう。

平成28年10月1日から、B型肝炎ワクチンが定期接種となりました。平成28年4月1日以降に生まれた0歳児は対象となります。しかし、母子感染予防のためのB型肝炎ワクチン接種を含む治療を受けた方については、健康保険給付の対象となっていることから、定期接種の対象者となりません。

自宅でできるB型肝炎の検査