胃の健康が気になる方
- ・ピロリ抗体
- ・ABC分類
30代以降は受検を考える一つの目安です。健康状態が気になる方や、定期的な健康チェックの一環として活用されています。
検査報告書を見ながら、検査結果の意味と次に確認することをご覧いただけます。
このページは、検査結果の意味を分かりやすくご案内するための解説ページです。
腫瘍マーカーやその他の検査だけで、がんの有無を判断することはできません。
結果は、お手元の検査報告書の判定を優先してください。気になる結果や症状がある場合は、医療機関へご相談ください。
検査を受ける時期は、検査の種類、年齢、家族歴、既往歴などによって異なります。
30代以降は受検を考える一つの目安です。健康状態が気になる方や、定期的な健康チェックの一環として活用されています。
国が推奨する大腸がん検診は、40歳以上を対象に、便潜血検査を年1回受けることが基本です。
PSAは、50代以降の健康チェックの一環として活用されています。
その他の腫瘍マーカーは、特定の年齢から一律に受ける検査ではありません。健康状態が気になる方や、定期的な健康チェックの一環として活用されています。
CA15-3は、主に乳がんに関連して変化する腫瘍マーカーです。乳がんの診断を確定するためではなく、特に治療後の経過や治療効果、再発・転移の可能性を確認する際の参考として用いられます。
大切なポイント この検査だけで乳がんの有無を判断することはできません。基準範囲内でも、しこりなど気になる変化がある場合は医療機関へご相談ください。
CA15-3は、乳がんの治療後などに経過を確認する際にも利用される腫瘍マーカーです。過去に検査を受けたことがある場合は、以前の結果との変化が参考になることもあります。
乳房のしこり、皮膚のくぼみ、乳頭からの分泌など気になる変化がある場合は、結果にかかわらず医療機関へご相談ください。必要に応じてマンモグラフィや乳房超音波検査などを行います。
CA125は、主に卵巣がんなどに関連して変化する腫瘍マーカーです。病気を確定する検査ではなく、ほかの検査と組み合わせた診断補助や、治療後の経過・治療効果を確認する際の参考として用いられます。
大切なポイント 高値だけで原因を判断することはできません。基準範囲内でも、腹部の張りなど気になる症状がある場合は婦人科へご相談ください。
CA125は、月経や妊娠などの影響で数値が変動することがあります。結果を見るときは、採血時の体調や月経の時期も参考になります。
腹部の張りや下腹部の違和感などが続く場合は、結果にかかわらず婦人科へご相談ください。必要に応じて診察や超音波検査などを行います。
CA19-9は、主に膵臓や胆道の病気に関連して変化する腫瘍マーカーです。膵臓がんや胆道がんのほか、胃がんや大腸がんなどで、ほかの検査と組み合わせた診断補助や治療後の経過確認に用いられることがあります。
大切なポイント 数値だけで原因を判断することはできません。基準範囲内でも、腹痛や黄疸など気になる症状がある場合は医療機関へご相談ください。
体質によってはCA19-9をほとんど作らない方がいます。そのため、病気があっても数値が上昇しにくい場合があります。
腹痛、黄疸、理由のはっきりしない体重減少などが続く場合は、結果にかかわらず消化器内科などへご相談ください。必要に応じて血液検査、超音波検査、CT、MRIなどを行います。
PSAは、前立腺の細胞から作られるタンパク質です。血液中の値を測定し、前立腺がんの可能性を調べる際の参考にしますが、PSAだけで前立腺がんを確定することはできません。年齢や値の推移、ほかの検査結果と合わせて判断します。
大切なポイント 高値だけで前立腺がんと判断することはできません。基準範囲内でも、排尿に関する症状がある場合は泌尿器科へご相談ください。
PSAは年齢とともに高くなる傾向があり、年齢を考慮した基準値が参考にされることもあります。同じ数値でも、年齢やこれまでの値によって評価が異なる場合があります。
尿が出にくい、夜間のトイレが増えた、残尿感があるなどの症状がある場合は、泌尿器科へご相談ください。必要に応じてPSAの再検査、診察、超音波検査、MRI検査などを行います。
AFPは、主に肝臓の病気に関連して変化するタンパク質です。肝細胞がんの診断補助や治療後の経過・治療効果を確認する際の参考に用いられますが、AFPだけで病気を確定することはできません。
大切なポイント AFPの値だけで原因を判断することはできません。基準範囲内でも、肝疾患で経過観察中の方は主治医の指示を優先してください。
AFPは、単独で判断するのではなく、肝機能検査や画像検査などとあわせて評価されることが一般的です。そのため、数値だけで原因を判断せず、ほかの検査結果も含めて確認することが大切です。
肝疾患で通院中の方は、今回の検査結果を主治医へお伝えください。必要に応じて肝機能検査、腹部超音波検査、CT、MRIなどを行います。
便に血液が混じっていないかを調べ、大腸からの出血を見つける検査です。
大切なポイント 陽性は、大腸がんの確定を意味するものではありません。
大腸がんやポリープがあっても、毎回出血するとは限りません。そのため、陰性でも血便や腹痛、便の形や排便回数の変化などが続く場合は、医療機関への相談が必要です。
1回でも陽性の場合は、便潜血検査を繰り返すのではなく、医療機関で全大腸内視鏡検査などの精密検査を受けてください。
血液中のペプシノゲンIとII、その比率から胃粘膜の萎縮状態を確認します。数値の単純な高低ではなく、検査報告書の陽性・陰性判定をご確認ください。
ピロリ菌に対する抗体を血液で調べます。陽性の場合は、ピロリ菌に感染している可能性、または過去に感染していた影響が考えられます。ただし、抗体検査だけでは現在の感染を確定できません。陰性でも感染を完全に否定できない場合があるため、除菌歴や胃の治療歴と合わせ、必要に応じて医療機関で追加検査をご相談ください。
ABC分類は、ピロリ抗体検査とペプシノゲン検査を組み合わせ、胃がんになりやすい状態かどうかをA~D群に分類する検査です。胃がんを見つける検査ではありませんが、胃内視鏡検査が必要かを考える参考になります。
ピロリ菌感染や胃粘膜萎縮の可能性が比較的低い群です。4群の中では胃がんリスクは低いと考えられますが、リスクがゼロになるわけではありません。今後も定期的な健康チェックを心がけましょう。
ピロリ抗体が陽性で、ピロリ菌に感染している可能性があります。今後の胃がんリスクを下げるため、医療機関で除菌治療や追加検査について相談することが勧められます。
ピロリ菌感染に加え、胃粘膜萎縮が進行している可能性があります。胃がんリスクはA群やB群より高いと考えられています。胃内視鏡検査について医療機関へ相談しましょう。
胃粘膜萎縮がさらに進み、ピロリ菌が生息しにくい状態も考えられます。ABC分類の中では胃がんリスクが最も高い群とされています。胃内視鏡検査の必要性について医療機関へ相談することが勧められます。
除菌後、胃の治療中、胃酸を抑える薬の服用、胃切除後、腎機能障害などではABC分類が適さない場合があります。
本ページは、以下の公的機関・専門学会が公開している一般向け情報を参考に作成しています。
※本ページは一般的な情報提供を目的としています。検査方法・判定基準・追加検査は、医療機関や個人の状態によって異なります。お手元の検査報告書の判定を優先し、気になる結果や症状がある場合は医療機関へご相談ください。