梅毒検査はなぜ血液による検査なのですか? RPR法・TPHA法とは?
梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌が性器や体の粘膜、皮膚の病変部と接触することで感染します。
梅毒を調べる方法には、血液を使った抗体検査と、原因菌を直接同定する培養検査があります。
しかし、梅毒トレポネーマは一般の検査室では培養が非常に難しい細菌です。
他にも、病変部から採取した検体を使った遺伝子検査もありますが、現在では非常に限られた施設でしか行われておらず、医療機関での保険の適用もなく、一般の病院では実施されていません。
そのため、簡単で比較的安価に実施できる血液検査が一般的に使われています。
当社の梅毒検査では、医療機関でも基本とされている「RPR法」(脂質抗体検査)と「TPHA法」(TP抗体検査)の2つの方法で、より詳細な検査を行っています。
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まとめ
- これは、梅毒に感染すると体内で作られる抗体を検出する検査です。
- 梅毒の初期感染の段階で有用です。
- 感染が進行しているかどうかを確認するのに役立ちます。
- この検査は、梅毒の原因となる細菌(トレポネーマ・パリダム)に特異的な抗体を調べます。
- RPR法よりも梅毒に特有の抗体を検出するため、感染の確認に適しています。
- 過去に梅毒に感染していた場合、治療後でも陽性になることがあります。
梅毒の血液検査には、以下の2つの主要な方法があります。
RPR法(Rapid Plasma Reagin)ただし、他の病気や健康状態でも陽性になることがあるため、この検査だけでは梅毒と確定できません。
TPHA法(Treponema Pallidum Hemagglutination Assay)
これらの検査を組み合わせることで、より正確に梅毒を診断できます。例えば、RPR法とTPHA法の両方で陽性の場合、現在梅毒に感染している可能性が高いと考えられます。
早期発見と治療の重要性梅毒は、早期発見と治療が非常に重要です。治療せずに放置すると、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。梅毒は性行為を通じて感染するため、性的なパートナーとのコミュニケーションや定期的な検査が欠かせません。梅毒の症状がある、または心配がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることを強くおすすめします。