【男性向け】簡単な血液と便の検査でがんのリスクをチェックします。
男性特有のがんリスクチェックに適した内容で、腫瘍マーカー(がんの種類によって特徴的に作られる蛋白質を測定する検査)に加え、胃がんリスク検査(ヘリコバクターピロリ抗体・ペプシノゲン)や大腸がん検査(便潜血検査)も含まれています。
忙しい日々の中でも、手軽に健康チェックをしっかりとサポートする内容となっています。
検査項目について
本キットには以下の5つの検査項目が含まれています。
- CA19-9:膵臓がん・胆道がんに関連
- PSA:前立腺がんに関連
- AFP:肝臓がん(肝細胞がん)に関連
- ヘリコバクターピロリ抗体・ペプシノゲン:胃がんに関連
- 便ヘモグロビン:大腸がんに関連
これらの検査は、がんが存在する場合に上昇することがありますが、必ずしもがんに限定されるわけではありません。
検査結果の解釈には慎重な判断が必要です。
- 各項目検査法
-
- CA19-9:CLEIA法
- PSA:CLIA法
- AFP:CLIA法
- ヘリコバクターピロリ抗体:LA法
- ペプシノゲン:ラテックス凝集比濁法
- 便ヘモグロビン:ラテックス凝集比濁法
がんは2人に1人がかかる!?
がんは生涯で2人に1人が罹患するとされており、特に男性は4人に1人ががんで亡くなる可能性があります。(2022年統計データ)。
2022年の男性におけるがん死亡者数の部位別順位:
- 1.肺
- 2.大腸
- 3.胃
- 4.膵臓
- 5.肝臓
※公益財団法人 がん研究振興財団
がんの統計2024より一部引用
【膵臓がん・胆道がん】
膵臓がんは男女とも近年増加傾向がみられ、2023年のがん死亡数の男性の第4位は膵臓がんとなっています。
20年前と比較すると男女とも75歳以上での罹患率が増加しています。胆のう・胆管がんは男女とも80歳以上で罹患率が増加しています。
【前立腺がん】
がん死亡の部位内訳で70歳以上では肺がんと前立腺がんの割合が大きくなります。20年前と比較すると60歳以上で罹患率が大きく増加しています。
前立腺癌の検診ガイドラインでは40歳から50歳で一度PSAの測定を行うことが望ましいとされています。
【肝臓がん(肝細胞がん)】
がん死亡の部位別内訳を年齢別に見ると、男性では、40歳以上で胃・大腸・肝臓など消化器系のがんが5~6割を占めます。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、炎症やがんがあっても、ほとんど自覚症状がないことが多く、健康診断やほかの病気の検査のときに、たまたま肝臓の異常を指摘されることも少なくありません。
【胃がん】
胃がんは日本で罹患数の多いがんの一つですが、近年、罹患率は減少傾向にありますが、主に60歳以上で多く見られます。
【大腸がん】
大腸がんは、男女ともにがん罹患数および死亡数で上位に位置しており、早期発見が重要です。
特に50歳代後半から70歳代にかけて罹患率が高まり、80歳以上でも上昇傾向が見られます。
※公益財団法人 がん研究振興財団
がんの統計2024より一部引用
各検査項目の上昇要因
- CA19-9
- 【悪性疾患】
膵臓がん、胆道がん、消化器系がんなど
【良性疾患】
慢性膵炎、慢性肝炎、肝硬変、胆石、胆嚢炎、糖尿病など
- PSA
- 【悪性疾患】
前立腺がん
【良性疾患】
前立腺肥大、尿路感染症、尿閉塞など
- AFP
- 【悪性疾患】
肝細胞がん、肝芽腫など
【良性疾患】
急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変など
- ヘリコバクターピロリ抗体
- 【悪性疾患】
胃がん、MALTリンパ腫など
【良性疾患】
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎など
- ペプシノゲン
- 【悪性疾患】
胃がん(特に早期発見の補助指標)
【良性疾患】
慢性胃炎、萎縮性胃炎など
- 便ヘモグロビン
- 【悪性疾患】
大腸がん、直腸がんなど
【良性疾患】
炎症性腸疾患、ポリープなど
がん検診におけるメリットとデメリット
メリット: がん検診には、早期発見による治療の選択肢が広がるというメリットがあります。また、がん以外の病気が見つかることもあります。
デメリット: 腫瘍マーカー検査に限らず、検査結果が100%正確とは限らず、不要な検査や治療を受ける可能性もあることを理解しておく必要があります。
がん検診は症状が出ていない段階で受けることが重要であり、症状が現れた場合には、検診ではなく医療機関での診察・検査が適切です。
ご自身の健康と安心のために、適切な間隔で定期的に検診や検査を受けていただくことが重要です。
送付内容物
- 検査申込書・返送用レターパックライトなど
- 微量採血キット(高精度な生血タイプ)
- 便採取キット(2日分:容器2本と採便シート)
検査にかかる期間(検査所要日数)
- 血液
- 1日(検体到着日の翌日)
- 便
- 1日(検体到着日の翌日)
検査所要日数について
検査所要日数は、検体が到着後の日数のことです。弊社営業日や再検査・検査状況などによりさらに数日要する場合があります。
採取について
採取のタイミング
- 血液
- 特にありませんが、PSA値は前立腺への刺激によって高めに出る可能性があります。
射精や長時間の車の運転のような前立腺への機械的な刺激でも軽度上昇する場合があります。
刺激により増加したPSAが正常化するまでの期間は異なりますが、概ね2~3日程度の期間をあけるようにしてください。
- 便
- 連続した2日間
【連続で採取できなかった場合】
1回目から4日以内に2回目の便を採取(その間は冷蔵保管)
採取方法および注意事項は、こちらから
※重要※検査実施対象外となる方
この検査に含まれている、胃がん検査(ヘリコバクターピロリ抗体/ペプシノゲン)について、以下の方は、検査を実施しても正確な判定結果が出ないため実施対象外となります。
以下、詳細をご確認ください。
検査を受ける時期
1年に1回がおすすめです。
検診に行く時間がない、がん検診を定期的に受けていない方など、気になった時に手軽に検査が可能です。